1.ISOリフォームの勧め
ISOは、認証取得して3年経ったら整理・整頓、ムダ・ムリ取りが必要です。システムの構築時と現在では業務内容も、事業環境も変化しています。ISOの余分なところ、使っていないところ、もっと必要なところを見直し、企業経営を支えるマネジメントシステムへのリフォームが必要です。
これまでのISOの活動はどうでしたでしょうか?
ISOは、認証取得して3年経ったら整理・整頓、ムダ・ムリ取りが必要です。システムの構築時と現在では業務内容も、事業環境も変化しています。ISOの余分なところ、使っていないところ、もっと必要なところを見直し、企業経営を支えるマネジメントシステムへのリフォームが必要です。
これまでのISOの活動はどうでしたでしょうか?
ISOマネジメントシステム規格は、日本で普及し始めて10年以上が経過し、企業の管理システムの基準として認められてきました。すでに9万社以上が認証取得しており、2つ以上のISOマネジメントシステムを企業の経営に活用している会社も数多くあります。
ISO22000(食品安全マネジメント:FSMS)は、食品に関する広範囲の企業(フードチェーン)の食品安全を目的とした管理の仕組み(マネジメントシステム)です。1960年代に開発されたHACCPシステム(危害分析・重要管理点方式)は各国別に審査認証されており、共通したシステムではありません。ISO22000はマネジメントシステムの視点を取り入れたHACCPシステムベースの世界共通の標準規格です。
Hazard Analysis Critical Control Point 「危害分析 重要管理点」
1960年代に米国で宇宙開発計画が推進された際に、宇宙食の高度の微生物学的安全性確保を目的に、Bauman博士、NASA、陸軍Natick技術開発研究所が共同で開発したシステム。1973年、低酸性缶詰食品に取り入れられ大きな成果を上げた。
企業を取り巻く脅威が多様化している現在、事業継続に対しての取り組みは、まだまだ少ないのが現状ではないでしょうか。また、事業継続の取り組みの必要性を理解していても、「理解が得られない」、「取組方法が分からない」などの理由で、なかなか推進できないという場合もあるかもしれません。
テロ事件やハリケーンなど、世界各国で事業継続についてのニーズが高まり、事業継続マネジメントシステム(BCMS)に関する要求事項を規定したISO22301(事業継続マネジメントシステム-要求事項)が2012年5月に発行されました。
ISO50001は、エネルギー使用の効率を図り、結果としてエネルギーの使用量を削減するためのマネジメントシステム(EnMS、と言います)です。現在、原子力発電の事故、見直しによる電力需給の逼迫、石油エネルギー価格の高騰、省エネ法・CO2排出規制への対応、など企業のエネルギー管理への要望、規制がますます大きくなってきています。
試験所認定制度は、特定の試験や計量計測を実施する試験所の能力を、公式に承認する制度です。1970年代から欧米等が導入を開始し、1980年代には飛躍的に普及しました。そうした個別の認定制度を、地球レベルで共通なモノにしていこうということで生まれたのが、ISO/IEC 17025やISO/IECガイド58です。ISO/IEC 17025は、個別の試験所・校正機関が能力として満たすべき事項を規定したもので、各試験所等を審査・認定する際のいわゆる「認定基準」となります。ガイド58は、これら試験所等を審査・登録する認定機関が満たすべき事項などを規定したものです。
-自動車供給業者及び関連業務部門組織へのISO 9001:2008の適用のための特定要求事項
自動車産業は、現在の産業技術を結集してグローバル経済を牽引しています。一つの自動車を作り上げるには平均3万点の部品が必要といわれています。どの部品をとっても自動車の性能を維持するには重要な役割を持っており、広範囲の運転条件においても厳密な品質保証が求められます。この3万点の部品はほとんどが、サプライチェーン(供給者)によって提供されており、自動車メーカーの品質保証はグローバルなサプライチェーンの品質保証に支えられています。
機密情報や個人情報のロ遺影、ネットワーク犯罪などが相次いでは発生しており、「情報」を有効活用する情報セキュリティは、企業など組織管理の重要課題であり、円滑な組織運営に必須となります。
ISO27001(情報セキュリティマネジメントシステム)は組織全体で「情報」を管理し、様々なリスクを管理して、「情報」を効率的に利用できるようにするための国際標準規格です。
今日の企業活動において、ITを用いたサービスの提供は欠かせないものとなっています。
こうした状況の中、ITサービスの提供事業者では、ITサービスを一定の品質でどのように提供するかという課題で認識され、優れたITサービスマネジメントシステム(ITSMS)を構築・管理・運営する知見に感心が向くのは、趨勢であるといえるでしょう。