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ベテラン審査員から視たISO14001の改善 - 目的・目標、実施計画について

これまでに手がけた多くの審査現場で経験した事例から考えたこと。

多くの企業では、改善が必要な環境上の課題を環境目的・目標に設定し、具体的な実施手段等を実施計画にまとめ、その達成状況を管理しながら、改善の効果をあげている。しかし、一部の企業では、次のような課題も認められる。

  1. 規格は、環境目的について、「環境方針と整合する全般的な環境の到達点」および「実施できる場合は測定可能」を求めているが、目的として「廃棄物の削減」や「省エネルギー」を設定している場合があり、これでは到達点が示されているとはいえず、また、測定可能ともいえない。目的及び目標は定量的な数値目標を設定し、それを達成するための実施内容とスケジュールを具体的に示しておく必要がある。

    例えば、「省エネルギー対策の実施」という目標に対して、次のような実施内容とスケジュールを示すことである。

    省エネルギー対象機器のリストアップ ○月まで
    省エネルギー方式等の確立 △月まで
    省エネルギー計画作成 □月まで
    稟議、予算の確保 ×月実施
    省エネルギー機器の導入 ●月まで
    省エネルギー機器の試運転 ■月まで

    また、実施計画において、実施項目について年間に亘って実施するとして、スケジュールを矢印(→)1本で示している場合があるが、これでは測定可能とはいえず(達成度が測れない)不適切である。

  2. 設定された環境目的・目標が企業の本来の業務活動に合致しているか、即ち、かくありたいとの経営課題、業務課題が目的・目標に設定されているかについて、目的・目標の設定、レビューの時に考慮すべきであるが、検討が不十分なために、本来の業務の改善と関係なく、事務所内での「紙」「ゴミ」「電気」の削減を環境目的・目標に設定している場合が少数ではあるが認められる。
  3. 実施計画については、規格に示されている「目的・目標を達成するための責任の明示」「手段及び日程」の他に、次のような事項を検討すると良い。

    【投入する経営資源】
    ・必要な場合、文書化した手順書
    (実施計画書に記載した内容で目的・目標からの逸脱の恐れがない場合は不要)
    ・達成度をどの様に、どの時期にチェックするかの計画(監視及び測定)
    ・目標の未達成やその恐れがあった場合の処置(不適合並びに是正処置及び予防処置)

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