1.改訂版JISQ9100の発行時期
JIS Q 9100:2009「品質マネジメントシステム-航空、宇宙及び防衛分野の組織に対する要求事項」は2016年に改訂すべく、その作業が進められています。
2015年第4四半期に改訂案が出され、投票が行われます。可決されれば、2016年第2四半期に2016年版として発行される見込みです。(2014年12月9日現在)
今回の改訂は、要求事項の強化と改訂作業中のISO 9001:2015との整合が主な目的です。
2.JISQ9100:2016の構成
JISQ9100は、構成が大きく変わります。ISO9001:2015と同様にMSS共通テキスト(HLSとも呼ばれる)を採用して開発され、箇条4~10からなるPDCA(Plan:箇条4~7 Do:箇条8 Check:箇条9 Act:箇条10)で構成されます。
3.検討中の改訂内容
以下の項目について、サブチームが設置され検討されています。
・安全;製品安全、飛行安全 (強化を検討)
・ヒューマンファクターズ (追加を検討)
・リスク (ISO9001の追加事項とのバランスを考慮)
・予防処置 (ISO9001のアプローチを確認)
・模倣品 (追加を検討)
・形態管理(強化を検討)
・製品実現計画 (要求されたFAI、APQPのつながりを明確化)
・引き渡し後の支援 (9110:Aerospace Management System for Maintenance, Repair and Overhaul (MRO) Stationsのつながりを明確化)
・供給者管理 (強化を検討)