「ISOを活用した業務改善へのツール化とPDCA活動の活性化への対応」
※写真と下記内容は関係ございません
認証取得企業の概要
サイト | 工場のみ 1拠点 |
業種 | 食品製造 |
従業員 | 25名 |
支援期間 | 6ヶ月 |
認証規格 | ISO9001登録 5年以上運用 |
1.取得企業様のご要望
同社はメイン顧客のISO9001の強い導入要請により取得、その際には、
(1)全社的マネジメントシステムの構築
(2)業務の標準化による社員の自発的業務推進の活性化
ISO9001:認証取得以後5年間、ISO9001の定期審査3回、更新審査も1回実施しISOを維持してきました。
運用後、社員25名の会社組織としてはシステム文書に規定類も多く実際の業務に不便を感じるようになり、定期審査に備えた業務負荷も多く、又、内部監査員も変更すること無く内部監査も形式化が見受けられた。
更新審査対応を検討するに当り、同社では現状のシステムの簡素化を通じて運用の利便性を高め、社員の参画意識の一層の高揚を図る為、ホームページで知った当社の「ISOリフォーム」の診断のご依頼がありました。
2.実施内容
(1)初期診断結果
所属する食品工業会の既存規定が1つとISOのために作成した規定が13あり、 少人数組織用としては、文書数が多い。特に7章の「製品実現」のシステムは、組織の業態・実態に沿わせて、本来、特徴的なものが、一般の雛形を当てはめた程度であり、使いづらいものとなっていました。
- 明確でない目標の設定、及び目標管理が不十分なため、結果として、品質目標が会社業績に寄与できていない状況となっていました。
- 登録審査当時の内部監査チェックリストをしているため、有効な内部監査結果が得られず、組織にとって役立たないものとなっていました。
(2)実施内容
当リフォームでのアウトプットは、2015年移行の為のシステムの見直しと併せて、6ヶ月間で、改善するための計画を策定し、実行に移しました。特に業務フローはゼロから見直し、業務実態の中に、規格要求事項をはめ込むように工夫をおこないました。
3.コンサルタントのコメント
- 業務とISOの融合が目的に、ISOを実施への違和感・抵抗感が低減できるようにしました。特に受注管理、購買管理は現行業務が十分に反映され、設計・開発は、『製品』に対する顧客要望が達成できるような管理手法の提案を行いました。
- 品質目標=業務の改善と捉え、日頃意識していることをテーマに取り上げ、活動するような下地ができました。また、目標管理の手法・手順を理解、これに従って実施すれば結果が出せるということを実感できるようにしました。
- 内部監査=業務の改善のネタ探しと捉えて、内部監査チェックリストを全面見直し、従前より有効性を見ることができるようになった。
4.事務局様からのコメント
- 成功体験は、今後、改善に向けてのより多くの社員に成功体験を浸透させていくことを目指したい。
- 「改善のネタ探し」として内部監査は単なるチェックリストの変更だけでは、十分とは行かず、幅広い知識と、経験が改めて必要とわかり、本課題は教育、知識の取得と地道に進めることとした。
- ISO活動は継続的なフォローが必要なことが支援により実感できました。今後も定期的な支援を仰ぎながら対応をしていきたいと思います。